■感想
皇居のお濠に転落した就活生の紫乃は目覚めたら源氏物語の若紫に転生していて····。
私も大学は日本文学科だったので大変興味深く読ませてもらいました。物の怪の仕業かもしれないとされた夕顔や葵上の死を合理的に推理するとそういうのも面白いなぁ〜と源氏物語を勉強していただけにワクワクしながら読み進めました。
主人公・紫乃が美形の光源氏や惟光を相手にしても恋愛モードにはならずにさっぱりとした態度だったのが読みやすくて、終盤で生きていく目的を見つけられて良かった。光との仲はゆっくり進んでほしいかな、続編希望です。