偽りの華は宮廷に咲く

■感想

都に指南碁に行っていた父が国王暗殺未遂で処刑されてしまう。永雪は真実を知る為に女と偽って宮女として宮廷に潜入するが···。

宮廷に潜入するにしてはまだまだ意識が甘かった永雪が飛天と出会っていく内に段々と覚悟が決まって頼もしくなっていくのが良かったです。主人公の成長譚、バディものとしても面白かったです。

永雪の内に秘めた強さに惹かれていく憂炎。最後の彼の告白が物凄く彼らしくて、己の大望の為に愛する相手ですら使おうとする憂炎の意志の強さが素適でした。二人が目指す理想が達成するまでぜひ読みたいなと思いました。