物語完結後から始まる悪役令嬢の大逆転劇

■感想

元婚約者の皇太子と浮気相手の聖女に嵌められ断罪されたイリスは牢獄で白い兎の姿をした神様に聖女にすると告げられ、自分を貶めた人間達と立場を逆転していく。

大切な家族までも殺されてどん底だったイリスが聖女として見事に返り咲いて、腐りきった国を正していく展開がテンポがよくて読みやすかったです。皇帝・エドガー・ミーナ等の敵サイドはきっちり処罰されたのですっきりしました。

エドガーがクズ過ぎただけにメフィストのイリスへの一途な思いと献身さが素敵。メフィストが倒れてしまった時の二人の会話は正に上質なラブロマンスを読んでいるようで、納得の大団円でした。