魔術師クノンは見えている

■感想
盲目の少年・クノンが才能を発揮して魔術師として研鑽していくお話。ハンデがありながらも努力を怠らないクノン、最初は生気がなかった彼がユニークなジョークを飛ばすようになるまでに心が健やかになったのは間違いなく良い人達に恵まれたから。そんな温かい雰囲気のおかげで安定した読みやすさでした。

何よりクノンと他キャラのコメディタッチな会話が魅力的。クノンは完全に自覚のないボケですね(笑)

最後のタイトルの回収は、そういうことか…!と呟きたくなりました。 

狭い世界からようやく飛び立つクノン、これから本格的にストーリーが動きそうで楽しみです。