■感想
レーベルの関係なのか、いつもの著者の作品よりもしっとりとした妖しげな雰囲気が醸し出されていて文体で表現を切り替えできるのがさすがです。
飄々としていてミステリアスな清明と誠実で情に厚い実資のコンビのバランスが良い塩梅で、二人の友情関係が微笑ましかった。
あの天皇が原因で色々な人が振り回されたんだなと思うと気の毒。
宿敵·蘆屋道満との対決が主軸になっていくわけですが、ただの悪役の枠におさまらないどこか憎めないキャラが素敵でした。やり方が豪快なだけで最後の清明達との会話にホロリときた。
今週出る2巻も予約しなくては。