僕は君に爆弾を仕掛けたい。(★★★★☆)

小手毬さんはとても可愛い。でもそれは見た目だけ。本性は身勝手で強引で偉そうで、ホントにろくでもない。僕の敵、だったのに。よりにもよって彼女が僕の仕掛けた爆弾を見つけるものだから、さぁ困った。きっとものすごく面倒くさいことを言い出すぞ。「犯人を引きずり出せるかどうか、賭けをしない?私が勝ったら笹子くん、キミ私の下僕になること!」…ほらね。そのまま二人仲良く、文化祭を控えた学内で起こる怪事件に次々巻き込まれるハメに―。かまってほしい彼女と彼の、学園謎解きラブコメディ。

序盤から教師として最低とはいえ気にくわない相手にペットボトル爆弾を仕掛ける主人公・笹子の行動力に驚いた。仲先生以外まともな教師が登場しない…、特に胤森は最後まで人として最低だし。かまってちゃんの小手毬を面倒くさそうに相手にしながらもいつしか大事な存在になっていく王道パターンの展開にニヤニヤしました。
胤森もそうですが丸瀬や小手毬も含めて笹子は面倒くさいことが嫌いなのに面倒くさい女ばかりに深く関わってますな。真夜中に校舎で裸躍りをする男に遭遇し、幼馴染の動画騒動に巻き込まれ、憧れだった人から爆弾を仕掛けたと宣言されるなど笹子の学園生活は波乱万丈。でもきっと小手毬と一緒ならこれからも乗り越えられるはず、多分(笑)