処刑タロット2 (★★★☆☆)

謎多きデスゲーム「処刑タロット」に囚われたクラスメイト・伊刈梨々花を助け出し『塔』『悪魔』のゲームを制した鳴海たち。しかし、処刑タロットが生み出す莫大な利益と、その鍵を握る梨々花を狙って生徒会が動き出す!鳴海たちは、前回のゲーム敗北の責任を取らされ制裁を受ける山岸美玖を救うため、生徒会の用意したARバトルへの参加を決意するが…。仮想と現実が交錯する危険な“制裁バトル”。そこで鳴海たちを待ち受ける因縁の人物とは?さらに次なる処刑タロットの招待状も届き―!?試される極限状態での判断力!ノンストップゲーム小説、最新作!!

シリーズ2冊目。今回の敵は生徒会メンバー・範田湊、前回のゲームの敗北者である山岸を生徒会の制裁から救うためにゲームに挑むことになる。ネタが小出しなせいで、メインステージである「発狂する月」の印象が薄い。それでもこんなにえげつないゲーム設定を考えるのはさすが。最後の範田の顔が醜すぎて余計に拍車がかかっている。
恋愛ゲームのステージも仮想キャラなのに女の子達の感情変化がリアル、割りきれる人はいいけど感情移入しちゃう人は駄目なパターン。でも鳴海が女の子を切り捨てるのも、そもそも危険なゲームに参加するのも梨々花を助けるため。それなのに梨々花が女の子を切り捨てる鳴海を責めるのには違和感。強欲女神と須野原の最後の会話はクスッと笑えた。