- 作者: 瑞山いつき
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2018/04/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
久しぶりの瑞山さん。あやかし+グルメという出版業界では飽和状態になっている2つのキーワードを使ってどう調理しているのか気になって購入。絵師である北斗は怪異が見えることで苦しんできた過去を持つ。そんな北斗をありのまま受け入れてくれた義理の両親や姉、そして腐れ縁の多喜沢。北斗の周囲は何だかんだで賑やかで楽しそう。普段はクールな北斗も姪の美紗緒には甘い、ていうか美紗緒も北斗にべったりですな。美紗緒の豪快な食べっぷりをみてると浅草に行きたくなりますね。
雨降り小僧のお話はほんわかとした可愛らしいお話でした。逆に送り犬の話は犯人が卑劣で後味が悪かったけど、肝心の犬が無事に成仏できて良かった。骨女の話はしんみりとしつつも美紗緒の言葉に男性が少しでも救われたなら何より。シリーズ化出来そうなのでぜひ続きを読みたいです。