君と四度目の学園祭(★★★☆☆)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

君と四度目の学園祭 (角川スニーカー文庫)

高2の秋。俺、刻谷結羽太は幼馴染の久遠が学園祭までに「好きな人に告白する」という噂を耳にする。一番近かった女の子が遠くへいってしまう焦燥。クラスの演劇練習にも全く身が入らない。ようやく自分も彼女へ想いを伝える決意はしたものの、久遠の様子はなんだかおかしい。「ねえ、結羽太君。明日ね。また告白するよ。今日は決意が鈍っちゃったから。また明日」そして学園祭当日、俺は取り返しの付かないことをしてしまって―。
幼馴染でタイムリープもの。幼馴染みならではの焦れったい距離感にキュンとしながら読みました。周囲がこれだけ気付いているのに見事に鈍感スキルを発揮させる結羽太にイラッとすることもありましたが…。あとがきで著者が述べているように久遠の方がヒーローっぽかったかも(笑)
好きなキャラは冬夏かなーと思ってたらまさかの正体にびっくり。仕方ないけど記憶が消される展開は残念でした。最後はイチャイチャしまくりで読んでるこっちが恥ずかしくなった。でもよく考えてみたらこいつら最初から最後までイチャついてたような…。何はともあれハッピーエンドで良かったです。タイムリープのからくりはあっさりと流れてしまったような気がする。幼馴染み好きさんは楽しめるかも。