- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: 単行本
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首を鳥籠に閉じ込められている少年の表紙が印象的。正に「壮絶」という言葉がぴったりな内容だった。教育者・松田美昭が掲げる教育論に何一つ賛同できない。「体罰」が必要だと?お前らがやってたのは自分の欲望を満たすためのただの憂さ晴らしじゃないか!死んでいった生徒は紛れもなく被害者だよ。
もう駄目だな、と思ったのは両親までもが松田に毒されていること。英人は両親からも教師からも殺されたということですよね。こいつらは子供と同じ目にあったらいいんじゃないかな。そんな中での救いは保健室の先生である金尾先生が生徒思いだったこと。ラストは幸せそうな小川と唯香見れて良かったです。拓也も幸せになったし。松田のどうしようもなさは変わらずなのね…。ゆとり世代の私にとって色々と突き刺さるお話でした。