シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究(★★★☆☆)

シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究 (SKYHIGH文庫)

シャーベット・ゲーム オレンジ色の研究 (SKYHIGH文庫)

横浜の朝霧学園高校でクラス委員を務める二年の和藤園子は、日曜模試の帰り道に立ち寄ったコンビニで、不思議な美少女・穂泉沙緒子に出会う。僅かな情報だけで園子のことを言い当て、二人の目の前で起きたコンビニ強盗を鮮やかに解決した沙緒子に強い興味を持つ園子。しかし無事に解決したかと思われた強盗事件は、意外な方向へと転がり始め、平凡だった園子の毎日を沙緒子との非日常へと導いていく。
鉄雄さんのイラストに惹かれて購入。内容は可もなく不可もなくといったところ。ミステリ部分は思った以上にきちんと考えられているなと思いました。でもいくら沙緒子が頭脳明晰だからといってあそこまで警察の捜査に介入できるのは不自然のような気がしますが、あくまで物語だから気にしたら負けですかね。
園子と沙緒子が事件を探っていく内に仲良くなっていくのは王道ながらも微笑ましかったです。残念なのはキャラの印象が薄いこと。まだ一冊目なのでキャラが確立してないだけかもしれませんが。沙緒子が謎に執着するのはただ好奇心旺盛という理由だけなのか、そういったキャラの掘り下げをもう少ししてほしかったです。喫茶店のご夫婦には癒されました。