リラ壮殺人事件(★★★☆☆)

リラ荘を七人の芸大生が訪れた翌日から、殺人鬼の活動は始まった。老人が殺され、死体の横には学生のコートと、スペードのAが。それを機に別荘で次々と起こる殺人、凶悪無残な殺人鬼の正体とは?
ずっと気になっていた1冊。登場人物の言葉遣いや物の描写などはやはり時代を感じさせるが、さらりと読めた。大学生同士のギスギスした関係に嫌悪感を抱きつつ、結構呆気なく大人数が殺されたなという印象。威張ってる癖に警察が無能過ぎて…、そもそもあの人が殺されたのは警察がきちんと話を聞いてあげなかったからだし。
犯人の自分勝手さには呆れるばかり、そんなことのために大勢の人間を殺したの?!残された彼が気の毒だ…、唯一まともだったのに。