なくし物をお探しの方は二番線へ 鉄道員・夏目壮太の奮闘(★★★★☆)

蛍川鉄道の藤乃沢駅で働く若手駅員・夏目壮太は〝駅の名探偵〟。ある晩、終電を見送った壮太のもとに、ホームレスのヒゲヨシが駆け込んできた。深夜密かに駅で交流していた電車運転士の自殺を止めてくれというのだが、その運転士を知る駅員は一人もいない――。小さな駅を舞台に、知らぬ者同士が出会い、心がつながる。あったか鉄道員ミステリ。
待ちに待ったシリーズ2冊目、嬉しいです。今回も心が温かくなるような「駅」にまつわるミステリでした。一章はフランスから来たクロエに日本の駅を壮大が紹介する話。フランスがいいのか、日本がいいのか。国の文化の違いによる勘違いが原因だったというお話でした。フランスと違って自由は少ないものの、日本の電車のシステムはお客と駅員が互いを信用して成り立っているという着地点が素敵でした。
清水さん良い人ですね。ヒゲヨシさんは自分の居場所が見つかって良かった。壮太もやっと車掌登用試験を受ける気になったようだし頑張ってほしい。最後は全員幸せそうな姿が見れて一安心。純一はあんな会社辞めて直子とお幸せに(笑)また続きが読みたいです。