バビロン 1 ―女―(★★★★☆)

バビロン 1 ―女― (講談社タイガ)

バビロン 1 ―女― (講談社タイガ)

東京地検特捜部検事・正崎善は製薬会社と大学が関与した臨床研究不正事件を追っていたが、その捜査の中で一人の医師が死亡してしまい・・・というお話。講談社タイガ2冊目は野崎まどさん、今回も面白かった。個人的にこの方の作品ははずれがないなぁ。
最初はただの製薬会社の不正問題だったはずなのに政治を大きく揺るがすような大問題に発展するとは・・・。曲世がとにかく不気味、著者は形容しがたい一筋縄ではいかないような女性をかくのが本当に上手い。その女性に関わった人間は死んでしまう、とかどんなからくりなんだろう。絶対に関わりたくない。その割には正崎が無事なのは何故なんだろうか。文緒の件は地味にショック、せめて半田は無事でいてくれ。
新域を巡る問題に曲世はどう関わり正崎はどう立ち向かっていくのか。気になるところで終わったしまったので早く続きを・・・!