ようするに、怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん(★★★★☆)


妖怪好きの女子高生と妖怪の存在を否定する男子高校生が事件に巻き込まれる青春ミステリー。今回はなっちゃんが目立ってました、お祖母ちゃんっ子で料理やお手玉が得意で良いお母さんになれそうだなと。私もなっちゃんのお祖母ちゃんが作ったカレーを食べたい!展開が予想できてしまうものもありましたが、難しい推理をされるよりはきちんと理解できたので読みやすかった。ほのぼのとした読後感で安心します。
それにしても皆人と春先輩は小さい頃に既に出会っていたんですね。お互い今まで覚えてなくて春先輩の話を聞いて皆人だけ気付く、だなんてなんて王道的な展開…。春先輩の妖怪好きに拍車をかけたのはそもそも皆人が原因じゃないですか!まぁ皆人は皆人で大変な目にあっていますが。いつか春先輩も思い出の人が皆人だと気付くのだろうか。次巻も早く読みたい。