その白さえ嘘だとしても(★★★☆☆)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

シリーズ2冊目。クリスマスを目前に控えた階段島、いきなり島のライフラインであるインターネットが使えなくなってしまう。外部からの物資の輸入が出来なくなり、真辺は犯人と噂されるハッカーを追うことにしたが…。
七不思議と聞くと少しワクワクします。今回は七草だけではなく、真辺・時任・水谷・佐々岡などの視点もあるのでそれぞれのキャラが抱えている心の葛藤を知ることが出来ます。個人的には委員長に一番共感できたかな。きっと真辺は正しい、だからこそ悔しくて委員長は真辺が嫌いなのだろう。でも最後に少し歩み寄れていて良かった。佐々岡はボロボロだったけど、諦めそうになったり、少女から拒絶されそうになっても突っ走り続けた君は間違いなくヒーローだよ。
魔女の正体はなんとなく違和感があるけど例の人でいいのかな?七草が感じている通り少し腑に落ちないかも。思いの外七草が例の人を信頼していて驚いた。最後の七草と真辺のプレゼント交換が微笑ましい。