公女殿下の家庭教師6 慟哭の剣姫と南方戦役(★★★★☆)

■あらすじ
アレン、生死不明。東都が戦火に包まれる中、届いた凶報に対するティナたち教え子たちの反応は心配や絶望など様々。「先生は大丈夫です!」「アレン様。どうか、どうか御無事で!」「あいつを喪って、真っ暗な世界はもう歩けません」そんな中、東都から始まった王国動乱は留まるところを知らず、アレンは故郷のため、友のため、教え子たちのため、奮戦を続けていた。さらに、ティナたちがいる北都やリディヤたちがいる南都でも隣接国との戦端が開かれようとしていて―!?無自覚規格外な家庭教師が世界を救う魔法革命ファンタジー―家庭教師のため、リディヤは剣を握り、戦場に立ち向かう!

■感想
シリーズ6冊目。王国動乱はますます混迷をきわめていく。絶望的な状況の中でも自分を犠牲にして皆の為に背を向けるアレン。そんなアレンの言葉を胸にそれぞれが自分の出来ることをしようとしていく中でリディヤがどんどん怪しげな方向へ進んでしまっているのが不安。フェリシアが思った以上に強かった、ステラ・ティナも大丈夫そう。
新キャラのアリスは「勇者」ということですが意味深な発言を連発しているだけに今後も深く関わってきそう。彼女もアレン信者?っぽい。シリアスな展開だったのでリリーのキャラに癒されました、そろそろリィネの見せ場もほしい。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典17(★★★★★)

■あらすじ
公爵家イグナイトの裏切り。クーデター『炎の一刻半』魔術祭典決勝を襲った最大級の悲劇と天の智慧研究会の最高指導者、大導師フェロード=ベリフの登場――歴史の大いなる転換点で、アルザーノ帝国女王府国軍大臣・アゼル=ル=イグナイトもついに動き出す――。

■あらすじ
序盤から怒濤のような展開で、大導師フェロードを表舞台に引きずり出したジャスティスの手腕はさすが。今回はイヴが大きく飛躍した回でしたが、それと同時に辛い回でもありました。そんなイヴを支えるグレンがかっけー、二人の寄り添う姿が本当にお似合いでイヴのヒロイン力が半端なかった。
アゼルに関してはクズ野郎だったので最後の展開は自業自得でスッキリしました。ただリディアのことは残念、イヴが姉の声に応えてイグナイト家の人間としての誇りを受け継げたのが救いですね。そして休む間もなくえげつない展開になってしまったので続きが気になって仕方ない。

好きラノ 2020年上期

前回は参加できなかったので今回こそは…!と思ってギリギリで投票。
毎回開催していただき有り難うございます。
感想をかけてない作品もあるのが残念ですがいつかかけたらなと思います。

■昔勇者で今は骨(5) 東国月光堕天仙骨無幻抜刀 佐伯庸介 【20上ラノベ投票/9784049132168】
骨でも皆からの信頼度は抜群!続きあるよね…?
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編(2) 衣笠彰梧 【20上ラノベ投票/9784040646640】
少しずつ本性を周囲に見せ出した綾小路、今後の展開が見逃せない。

■ライアー・ライアー(4) 嘘つき転校生は天才中二少女に振り回されています。 久追遥希 【20上ラノベ投票/9784040645490】
面白い設定であっという間に読了、メイン二人はどこまで周囲を騙し続けられるのか。

この素晴らしい世界に祝福を!(17) この冒険者たちに祝福を! 暁なつめ 【20上ラノベ投票/9784041095430】
大満足の大団円、スピンオフに期待してます。

薬屋のひとりごと 9 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 9 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと(9) 日向夏 【20上ラノベ投票/9784074424207】
少しずつ縮まるメイン二人の距離感にウズウズしつつミステリ部分もしっかりと楽しめる作品。

■宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 辻村七子 【20上ラノベ投票/9784086803236】
個人的に上期ナンバーワン作品、リチャードと正義の絆に萌え尽きた。第三部も楽しみです。

■探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿 汀こるもの 【20上ラノベ投票/9784065192726】
このズレた感覚の夫婦関係が良い、結局は相思相愛なんだよな。

■探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる 玩具堂 【20上ラノベ投票/9784040646619】
学園ミステリってやっぱり好き!とこの作品を読んで再認識。

ひきこまり吸血姫の悶々2 (GA文庫)

ひきこまり吸血姫の悶々2 (GA文庫)

■ひきこまり吸血姫の悶々(2) 小林湖底 【20上ラノベ投票/9784815605513】
普段のこまりと覚醒したこまりのギャップに心を撃ち抜かれたよ。

■ 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車 路生よる 【20上ラノベ投票/9784041087572】
メイン二人の主従関係がたまらなく好き。

声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?(★★★★☆)

■あらすじ
偶然にも同じ高校に通う仲良し声優コンビ、夕暮夕陽と歌種やすみが教室の空気をそのままお届けしちゃう、ほんわかラジオ番組がスタート!―でも、パーソナリティふたりの素顔は、アイドル声優とは真逆も真逆、相性最悪なギャル×根暗地味子で…!?オモテは仲良し、ウラでは修羅場、収録が終われば罵倒の嵐!こんなやつとコンビなんて絶対無理、でもオンエアは待ってくれない…!プロ根性で世界をダマせ!第26回電撃小説大賞、堂々の“大賞”受賞の青春声優エンタテインメント、NOW ON AIR!!

■感想
学校で気の合わないクラスメイトとが実は自分と同じ声優で一緒にラジオをやることになったやすみと夕陽。いがみ合いつつも仕事を共にしていく過程でお互いのことを知りながら絆が芽生えてくる展開は王道ながらも熱く込み上げてくるものがありました。特にやすみは夕陽の母親に対してや最後のラジオでのスキャンダルに対する弁明など夕陽の実力を認めてフォローする場面がお気に入り。
お泊まりでのお風呂でのやり取りやコロッケのエピソードなどちょっと世間ずれしている夕陽が可愛い。仕事とプライベートを分けているやすみのやり方は別に普通だと思うけどね、逆にプライベートまで土足で踏み込んでくるストーカー野郎の方がキモイわ。続きもあるようなので読みたいと思います。

呪殺島の殺人(★★★★☆)

呪殺島の殺人 (新潮文庫)

呪殺島の殺人 (新潮文庫)

■あらすじ
遺体と、この手のナイフ──犯人は、まさか僕? 秋津真白は、伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。ここ赤江島は、呪術者として穢れを背負った祖先が暮らした島。屋敷には、ミステリー作家の神楽に招かれた8人が。真白の友人で民俗学研究マニアの古陶里の他に、顧問弁護士、ジャーナリスト、担当編集者、旧知の三姉弟たち。伯母を殺めた犯人はこの中に……。真白と古陶里ペアが挑む、新感覚密室推理。

■感想
典型的なクローズドサークル、呪術者として穢れを背負ったことから短命だといわれている赤江家が舞台。記憶喪失になってしまった真白を視点にして、呪術マニアの幼馴染・古陶里と共に事件を推理していく。古陶里は結構癖のあるキャラ、彼女を主人公にして続編とかかいたら面白そう。
呪いというものは本当にあるのか、そんな皮肉めいた終わり方でした。認めてしまったら呪われてしまうと思ったからこそ赤江神楽は最後まで肯定しなかった、それだけ大切だと思っていたことを犯人に理解できる余裕がなかったのが残念です。トリックも分かりやすくてサクッと読めました、シリーズ化するならまた読みたいです。小和田くんの続編とかも(ボソッ)

カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ(★★★☆☆)

カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ (ダッシュエックス文庫)
■あらすじ
アテナによる地球滅亡を懸けた決戦を制した六波羅蓮たち。戦いの傷が癒えない中に、驚愕の報せが舞い込む。英雄界ヒューペルボレアの異変。そこに「神殺し」たちの影がうごめく。蓮たちの先が読めない冒険が始まる―。その時、ひとりの「神殺し」が動き始めていた。「魔王」と称され「神殺し」として数々の功績を残す草薙護堂である。彼もまた異界での異変を耳にしていた。その足は異界へと向かっていた。蓮たちとの邂逅はあるのか…。そして、異界の異常事態に対してそれを収めるために新たなる勇者が立ち上がる!英雄界ヒューペルボレアにおける神殺したちの新たなる戦いと冒険が幕を開ける―

■感想
アテナとの戦いから再び戦場に舞い戻った蓮たち、「カンピオーネ」の主人公・護堂や新キャラ・物部雪希乃も加わってますます戦いはヒートアップしていく。今回はまだ序章といった様子で新キャラのお披露目がメイン。蓮たちは相変わらずというかカサンドラとのイチャイチャはお腹一杯なので梨於奈さん頑張って。
護堂が曲者の兄貴といった感じでカンピオーネの時より逞しい?、ぜひ蓮と共闘してほしいですね。新キャラの雪希乃は梨於奈との百合っぽい関係が印象強すぎた…。神殺したちの戦いはまだこれから、今後の展開に期待します。

隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた(2)(★★★★☆)

隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた : 2 (モンスター文庫)
■あらすじ
クラスの席替えで隣同士になった成戸悠己と鷹月唯李。「唯李が『隣の男子を惚れさせるゲーム』をしている」と勘違いした悠己は、唯李からのアタックを返り討ちにする日々を送っていた。そんなところに、一年前に唯李の隣の席だったクールな“女の子"花城凛央が現れた! なぜか凛央に敵意を向けられる悠己だったが、ひょんなことから凛央の「とある願い」を叶える協力することに! 一方、その様子を見た唯李は二人の関係を疑い始めて――。漫才のような掛け合いが面白いネット発ラブコメ、アクセル全開の第二弾!

■感想
シリーズ2冊目。相変わらずの悠己と唯季の漫才のような会話が面白くてあっという間に読了。全体的にスペック高めの筈なのにポンコツっぷり全開の唯季が可愛すぎ、眼鏡をかけて頭良くなったと勘違いする気持ちはわかる(笑)
新キャラの凛央は唯季大好きでもっと仲良くなりたいけど素直になれないクールビューティー。そんな凛央をサポートしようとする悠己と二人の仲を見てモヤモヤする唯季という勘違いな三角関係もどきが発生。凛央も一歩踏み出して唯季と本音でぶつかり合えるようなって良かった、最後の幸せそうな笑顔に惚れましたとも。二人のじれったい関係の続きが読めますように。