アマルガム・ハウンド 捜査局刑事部特捜班

■感想
捜査官である青年・テオと少女の姿をした魔導兵器・イレブンが凶悪犯罪に挑むクライムサスペンス。このストーリーの肝でもある「アマルガム」の設定がよく作り込まれていて、それによってテオ達が翻弄されながらも犯人を追いかけていく焦燥感がよりダイレクトに伝わってきた。

そしてテオとイレブンの不器用な絆の育み合いが読んでいて微笑ましかった。妹を戦争で亡くしたことで最初はイレブンを拒絶しつつも、終盤では自分の過去や弱音を吐露するまでの関係を築き上げていく。まだ歩み寄り途中の2人なので続きに期待したいと思います。