竜殺しのブリュンヒルド

■感想
龍に育てられた一人の少女の復讐譚。ラストは胸にズドンとくるような重さを感じました。

最愛の育ての親である龍をよりによって実の父に殺されたブリュンヒルド。憎しみに支配されるのは仕方ない状況だったが、それでも彼女の心を理解して必死に止めようとした兄·シグルズがいた。もし彼の言葉がブリュンヒルドに届いていたなら、永年王国で龍と再び幸せに暮らす未来もあったかもしれない。

私はそういう未来を想像してしまったけど、ブリュンヒルドの一貫した行動があったからこそ印象深い物語だった。