初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら(1)(★★★★☆)

初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら : 1 (モンスター文庫)
■あらすじ
初級魔術マジックアロー。多くの魔術師が最初に覚える魔術。貴族の長男として生まれたアルベルト・リュミナスは優秀な弟と比較される苦しい日々を送っていたが、幼いながらもマジックアローを使うことができた。自身の才能を信じて魔術学院に進むも、それ以外の魔術を何も習得できなかった。失望した両親に見捨てられたアルベルトだが、諦めずにマジックアローを磨き続ける。それから十年。学院の入試を受けようとする白髪の少女ローラと出会い、止まっていたアルベルトの運命が動き始める―。常識はずれのマジックアローだけで成り上がっていく英雄の物語。ここに開幕!

■感想
シリーズ1冊目。魔術師が最初に覚えるマジックアローしか使えない主人公・アルベルトが挫折から這い上がっていくお話。一つの技を究極的に極める魔術師がいてもいいと思う。かつて逃げ出した学院・弟との再会などアルベルトが自分の苦々しい過去と向き合いながら強くなっていく展開に胸が熱くなる。弟は予想通りで自業自得。
アルベルトが苦しい時に優しく励ますローラがマジで天使。「厄災の魔女」というキーワードが今後どう生かされていくのか気になる。敵の素性が朧気ながら見えていますがあのキャラがアルベルトと再会したらどうなることやら。続きが出てるみたいなので近い内にチェックしたいです。