薬屋のひとりごと9(★★★★☆)

薬屋のひとりごと9 (ヒーロー文庫)
■あらすじ
壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが―。

■感想
シリーズ9冊目。前回の壬氏の思いがけない行動により秘密裏に壬氏の元へ通わなくてはいけなくなった猫猫。医官付き官女という微妙な立場に悩みながらも着実に技術を学び更に壬氏たちと共に西都へ向かうことに。初登場の雀さんが強烈過ぎて全部そっちに持っていかれました、なんてマイペースな人だ…。高順が胃痛起こしてそう(笑)
壬氏の優しい性格を自分の尊敬する羅門と重ねてしまう猫猫、最後の猫猫の行動からして大分壬氏に絆されていることが分かります。面倒ごとを嫌う猫猫がどこまで壬氏についていくのか。西都も政治的に一筋縄ではいかなそうだし問題は山積み、続きが待ち遠しいです。