傭兵団の料理番 6(★★★★☆)

傭兵団の料理番 6 (ヒーロー文庫)

傭兵団の料理番 6 (ヒーロー文庫)

オリトルでの騒動の後、小さな仕事をこなしてきた傭兵団が訪れたのは、大陸最大の宗教組織『神殿』の総本山がある国、フルムガルド。「神座の里」出身だと思われているシュリにとっては近寄りたくない国だが、補給と休息のために一時的に立ち寄ることになった。シュリはこっそりと屋台料理を満喫したり、見かけた調味料で料理を作ったりと意外にも平和に過ごす。しかし、滞在先の宿屋に「神殿騎士」が押しかけてきて、ガングレイブとクウガが連行されてしまう。シュリたちは二人を取り返すため、神殿の上層部と繋がりを持つという花街へと、命を懸けた交渉に向かうのだが―。アヒージョ、スムージー、グラーシュ…波乱万丈のグルメファンタジー第6弾!

シリーズ6冊目。大陸全体の歴史と神殿の存在意義が明かされ、ストーリー的に重要なポイントとなった巻でした。大事な恋人が連れ去られて動揺するのは分かるけどアーリウスの裏切りは確かにシュリの存在を軽んじている。気軽に許したシュリに対して怒ったアサギやクウガやリル達は仲間想いだなぁ。
そして神殿の真の目的が明かされたことによって、外からの敵に対してどう対応すべきかという大きな問題も発覚。自らを犠牲にして大陸を守っているアスデルシアの残り少ない人生は安らかなものになってほしいけど、シュリの日記は果たして真実なのか。これから色々と波乱万丈になりそうな予感がします。