- 作者: 円居挽
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/10/21
- メディア: 文庫
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シリーズ2冊目。カルチャーセンターを通して出会った中学生四人組の青春ミステリ。「その絆は対角線」では千鶴と真紀の関係性について取り上げていましたが、千鶴の真紀に対しての戸惑いがリアルで共感しました。話が進む内に二人の間で遠慮ない会話ができるようになって微笑ましい。それでも真紀は千鶴を「嫌い」と言っていたり、自分と同じように偽物だといっていたのには残念。今回千鶴は積極的だったと思うけど。
そして新キャラのエリカ先生についてはほろ苦い結末でした。公子に厳しかったのは自分に無い物を持っているから、桃に優しかったのは自分と同じ境遇だったから。嘘をつけばつく程自分を苦しめることになるんだけどね。面白かったです。