ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく(★★★★☆)

「恋人になってもらえませんか」片想いのこよみからの突然の告白に、草食系大学生の森司は思わずフリーズ。先輩の藍に「恋人のふり!」と言われ、我に返る。聞けば、こよみのゼミの男子学生がストーカー化しそうだという。二つ返事で彼氏役を請け負う森司。一方、オカ研への依頼は禍々しさを増していた。事故現場の花束の怪、脚を這い上る虫の感触、行方不明の中学生。大学生たちの恐くて愛しい日常を描く人気シリーズ第12弾。
シリーズ12冊目。今回は苛めに関する話が多かったなという印象。1話目は本当に後味が悪かった、上下関係に固執した地域型の閉鎖的なサークルとか窮屈過ぎて吐き気がする。〇〇を蹴落としてやろう、と思いながら生きるのってどうよ?2話目はまさかの例のいわくつきの家が再登場。狂っていく家族を目の当たりにした辛さが友達と再会したことによって少しでも癒されますように。3話目も気色悪い真相でした。苛めに加担する学生も馬鹿だけど、一番やっちゃいけない立場の人間があんなことするなんて…。
森司とこよみの仲は進展したと思っていいのかな?二人で名前を呼びあう場面は爆発すればいいと思った。森司の作るおにぎり美味しそうですね!相変わらず部長に過保護な泉水の従兄コンビも堪能できたので満足。