
- 作者: 斜線堂有紀
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
メディアワークス文庫賞受賞作品。映画にまつわるライトミステリ。嗄井戸はてっきりクールな俺様キャラかと思いきや、反対に弱気で寂しがりやな引きこもりでした。奈緒崎が嗄井戸を騙して外に出させようとした時の嗄井戸の慌てっぷりが可愛かった。奈緒崎は結局留年ですか、いや自業自得だけど。もう少し真面目になろうよ。 束のキャラも結構好きです。 第2話の坂本は恋路は応援したいがもし一緒にテストを受けていたらぶん殴ってやりたくなるかも。とんだ迷惑野郎だよ。
やはり最後の「一期一会のカーテンコール」が一番不気味で印象に残りました。犯人が気色悪かった。嗄井戸の抱えている事情が思った以上に重くて、外出できないのも仕方ないなと。だからこそ奈緒崎を助けるために犯人に立ち向かったのは嗄井戸にとって大きな一歩。いつか普通に奈緒崎の家に行けるようになるといいね。続きがあるなら読みたいです。