- 作者: 安里アサト,しらび,I-IV
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: 文庫
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個人的な意見としては大賞にふさわしい作品だったのではないかと。殺伐とした世界観と容赦なくキャラが亡くなっていく展開に心が痛みましたが確かにラストの一文で救われました。シン達の背負っている運命がとにかく悲しくて、それをどうにかしようともがいているのに何も出来ない現状に嘆くレーナは本当に優しい子でした。徹底した人種差別とそれを当然と思っている共和国の人間こそがクズ豚なのに…。
実際には会っていないのに機械を通じて会話を交わす過程で段々とレーナとシンの絆が深まっていくのが微笑ましかったです。後に大佐まで登りつめ、「鮮血の女王」と呼ばれるようになるレーナの成長ストーリーでもあるような気がしました。だからこそ最後の展開には本当に感動しました…!心の底から「良かったね」と言ってあげたい。綺麗にまとまっていますが続きがあるようなので楽しみに待ってます。