やさしい魔女の救いかた(★★★★☆)

■あらすじ
魔法が当たり前に存在する現代世界。ごく少数だけいる魔法使い―魔女は古来より人々の悩みを魔法で解決していた。ある日、いつも六法全書を小脇に抱えている法律マニアの男子高校生の四方司は、魔法を悪用した疑いで魔女裁判にかけられそうになった見習い魔女から助けを求められるが―。今も昔も魔女裁判で無罪になった魔女は存在しない。これは、ルールは人を幸せにすると信じる少年が、魔法は人を幸せにすると信じる少女を救う物語。

■感想
優しい魔女とルールを信じる少年が100%有罪になる魔女裁判に立ち向かう。個人的には後半になるにつれて面白さが加速していくように感じた。魔法は人を幸せにできると信じるティナが何故魔女裁判にかけられなければいけないのか、司の「あなたたち魔女は、なんのために魔法を使う?」という問いかけが多くの魔女の心を揺さぶったと思う。
ティナの魔法に対して突っかかってくる夜月、夜月が過去にやってしまったことはすごくデリケートな問題で判断が難しい。最後は3人で仲良くしていたのでこのままのんびりと学校生活をエンジョイしてほしい。とても優しい物語でした。