学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇2 (★★★★☆)

学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇2 (GA文庫)

学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇2 (GA文庫)

法外な報酬と引き換えに学園内のどんな問題も解決する男、法条真誠。彼のもとに、生徒会長の御法緑を学園内裁判で訴えたいという依頼人が現れる。彼はかつて略らが退学に追いやった生徒の弟。とうとう、緑と法条という二つの権力の直接対決が実現するのであった―。「校則を破ってはいけない」これが学園の最も重要なルール。行き過ぎとも言える緑の厳格なルール運用に疑問を抱くようになっていた花咲華織は、この依頼を通し、緑とも法条とも異なる自らの“正義”で、彼らの歪んだ関係性に斬り込んでいく。毒舌だけど有能な主人公と、猪突猛進ヒロインが繰り広げる、驚愕の学園逆転劇、第2弾!

シリーズ2冊目。華織の考える正義が御法をどう変えていくのか、今後の展開も期待できただけにこれで終了なのは残念。ヒロインの華織は猪突猛進ながらも時には真誠に寄り添い、時には反発しながら自分の道を見つけていく逞しい姿に読んでいて清清しい気持ちになれました。司堂先輩については監査委員であることは予想はついたけどまさか二人とそういう関係だったとは思わなかった。
メインである学園内裁判の話は御法の不器用ながらも生徒会長として一人の生徒を助けようとしたやり方に反対はできないなと思いました。大勢の人間をまとめるのって難しい、御法には少し肩の力を抜いて欲しいなと思ったり。成長した華織と御法の対決を読みたかったな。