魔弾の射手: 天久鷹央の事件カルテ(★★★★☆)

魔弾の射手: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)
◼あらすじ
廃病院で相次ぐ転落死。不可視の“魔弾”とは? 西東京市に聳える時計山病院。十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。死亡状況や解剖結果から自殺が有力視される中、娘の由梨だけはそれを頑なに否定した。天医会総合病院の副院長・天久鷹央は彼女の想いに応え、「呪いの病院」の謎を解くことを決意する。死体にまったく痕跡が残らない“魔弾”の正体とは? 現役医師が描く医療ミステリー!

◼感想
廃病院で次々と起こる転落死、全て自殺と断定されていたが母親を亡くした少女の訴えを聞いて鷹央達は調査をすることに。前半は鷹央がまさかのインフルエンザでムードメーカーの鴻ノ池が目立っていました、鴻ノ池が統括診断部に来れば賑やかになりそう。何気に天久姉妹のやり取りが好きです。
被害者の死因である病気については医療知識がないので「成程」と思うしかない。犯人がコンプレックスの塊で言ってることが自分勝手過ぎる。ただでさえ癌で残された時間が少なかったのに…、由梨が可哀相過ぎる。でも彼女なら逞しく生きてくれそう、鷹央に恋のライバル出現ですね(笑)