2019年上期 好きラノ人気投票

とりあえずさらっと投票します。
毎回開催してくださって有り難うございます。


幼なじみが絶対に負けないラブコメ
【19上ラノベ投票/9784049125245】

つるぎのかなた
【19上ラノベ投票/9784049123326】

ようこそ実力至上主義の教室へ(10)
【19上ラノベ投票/9784040655062】

Infinite Dendrogram(9)
【19上ラノベ投票/9784798618609】

薬屋のひとりごと(8)
【19上ラノベ投票/9784074368846】

五条雪彦の新説な美術史 諸説あります。
【19上ラノベ投票/9784040729886】

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(14)
【19上ラノベ投票/9784040727240】

女王の化粧師
【19上ラノベ投票/9784047355231】

八雲京語り 宮廷に雲雀舞いいづる
【19上ラノベ投票/9784040730462】

ラストラウンド・アーサーズ(3)
【19上ラノベ投票/9784040731803】

蟲愛づる姫君の婚姻(★★★★☆)

蟲愛づる姫君の婚姻 (小学館文庫キャラブン!)
◼あらすじ
この世には“蠱毒”というものがある。壺に百の毒蟲を入れて殺し合わせ、最後の一匹が猛毒の“蠱”となる。それを古来“蠱術”といい、操る術者を“蠱師”と呼ぶ。大陸でもっとも強大な斎帝国の第十七皇女・李玲琳は、周囲からひそかに「毒の姫」とあだ名される風変わりな姫だ。最愛の姉である女帝・彩蘭の指示で、隣国魁の王・楊鍠牙のもとへ嫁ぐが、結婚生活は前途多難。まず玲琳が蟲を偏愛する蠱師と判明し、魁国の者たちはドン引き。さらに鍠牙の命が何者かに狙われている―という噂が立つと、毒殺犯容疑をかけられた玲琳の立場は危ういものに…。

◼感想
宮野節全開の変人揃いのお話だった。どのキャラも色々な方向へ歪んでいて、変人扱いされていた主人公・玲琳が途中から少しまともに見えてしまった(笑)結婚相手である鍠牙もなかなか腹の中をみせない相手だが最後はすっかり玲琳の毒に侵されていると思う。「そろそろそれ以上をしてみる?」「もう少し育ってもらっていいか?」の会話が微笑ましい。
玲琳は癖のあるキャラだけど自分が蠱師であることに誇りを持っていて、その信念に忠実に行動しているところが鍠牙にとっては眩しく見えたのかな。彩蘭の愛情の形がなんとも分かりにくい…! まだラブ要素が少ないので是非続きが読みたいです。

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王 (★★★★☆)

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王 (角川スニーカー文庫)
◼あらすじ
様々な種族がひしめき合い、“葡萄”のように国が乱立する大陸の小国ランタン。流浪の少年メルは、多言語を話せる特技ゆえに、豹人族の姫シャルネの教育係に抜擢される。己の奔放な振る舞いにも常に優しいメルに、徐々に惹かれていくシャルネ。そんな折、大国との政略結婚を控えた彼女は相手の王を怒らせ、婚姻は最悪の形で破談に。二国間の緊張が高まる中、次期ランタン王に任命されたのは、なんとメル!?王として彼が取った起死回生の策は“シャルネと結婚し、豹人族の協力を取り付ける”というものだった!言葉を操り、人を繋げ、敗戦必至の大戦に挑む。弱小王国の下克上ファンタジー、ここに開幕!スニーカー大賞金賞。

◼感想
正に王道ファンタジーといったところ、読みやすくてキャラクター達にも好感が持てる。多言語を話せる流浪の少年・メルが豹人族の姫・シャルネの家庭教師となり、最終的には小国の王にまで成り上がっていく。全ては国を守ることに命をかけたランタン王の言う通りだった、策士で熱い男といういかにも人気が出そうなキャラだけに途中退場が悔やまれる。
無邪気で逞しいシャルネは素直に可愛らしい、特にメルと結婚できることに喜ぶところとか。脇を固めるキリンやギンも頼もしいので今後メルの支えになってくれるでしょう。綺麗にまとまってますが、メルのランタン王としての様子をもう少し見てみたいです。

今昔百鬼拾遺 天狗(★★★★☆)

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)
◼あらすじ
昭和二十九年八月、是枝美智栄は高尾山中で消息を絶った。約二箇月後、群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服をまとっていた。この謎に旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い―。『稀譚月報』記者・中禅寺敦子が、篠村美弥子、呉美由紀とともに女性たちの失踪と死の連鎖に挑む。天狗、自らの傲慢を省みぬ者よ。憤怒と哀切が交錯するミステリ。

◼感想
中禅寺敦子と呉美由紀がコンビの三部作・天狗編。高尾山で行方不明になった友人を探している篠原美弥子と知り合いになり事件に巻き込まれていく美由紀達、他にも高尾山で行方不明者や遺体が発見されて事件は混迷していく。お嬢様ながらも自分の考えをしっかりと持ち、友人の為に啖呵を切る美弥子が逞しくて好感がもてます。
色々とやるせないし、腹が立つ事件だったなと。男尊女卑も同性愛も美由紀達の時代にかかわらず現代でも通じる部分があると思う。本当に巻き込まれた人が可哀相で私が思ったことはほとんど美由紀が代弁してくれました。すっきり!今後また美由紀には登場してほしいです。

ケーキ王子の名推理 4 (★★★★☆)

ケーキ王子の名推理 4 (新潮文庫nex)

ケーキ王子の名推理 4 (新潮文庫nex)

◼あらすじ
花の都パリを訪れた未羽と颯人。めくるめくスイーツを堪能し、セーヌ川をクルージングしながら極上のお料理に酔いしれるはずが、若き天才料理人ルイ・デシャンの登場で颯人のテンションが急降下↓帰国後、文化祭準備にはりきる未羽。なのに颯人の様子がおかしくて…この関係、どうなるの?夢に恋に悩むとき、甘~いケーキは救世主。世界に一つだけの青春スペシャリテ第4弾。

◼感想
シリーズ4冊目。砂糖のように甘い二人の恋模様にキュンキュンしっぱなしでした。パリ旅行に文化祭とイベントが盛り沢山、色々迷走して未羽に作品を酷評される颯人が憐れ。文化祭では途中で漣が未羽に告白したりなど颯人的には気が抜けない回だったと思います。嫉妬を爆発させて未羽に掴みかかってきた葵とやらは漣の婚約者なのか…?
お菓子で告白とかロマンチック…!未羽をイメージして作ったお菓子の説明が甘過ぎてなんかムズムズしたよ!新キャラのルイ・デシャンはまた絡んでくるのかな?恋人同士になった二人の今後も気になるので続編希望です。

妖狐の執事はかしずかない 3(★★★★☆)

妖狐の執事はかしずかない 3 (富士見L文庫)

妖狐の執事はかしずかない 3 (富士見L文庫)

◼あらすじ
丘の上の幽霊屋敷“黄昏館”。その当主となった高町遥は、妖狐の執事・雅火とともに、あやかし事件を収める街の顔役だ。鎌鼬の料理人・疾風を新たな従者に迎え、時たま遥の食事係をかけた雅火と疾風の激突もありつつ、館の生活はより賑やかに。そんな折、遥の学友が遊びに来ることになる。あやかしよりも人に慣れない遥は大慌て。その上あやかし事件まで持ち込まれ、おもてなしを同時にこなすことになり…!?主従逆転コンビの絆と、当主の器が試される?心温まるあやかし物語、第3弾!

◼感想
シリーズ3冊目。今回は東の重鎮であるヴァンパイア伯爵の元へ四季諸侯巡りで訪れることに。そこには綾音もいてやたらと遥にちょっかいをかけてくる。はっきり言って綾音はめんどくさい性格だなと(笑)でも前当主のみすずとの思い出を大切にしていて、そんな彼の思いを汲んで受け止める遥が格好良かった。まだ従者にはなってないけど、黄昏舘に戻ってきただけ大きな進歩。
友人である広瀬との別れも経験してまた一歩成長した遥、広瀬良い奴だった…!クロスケも良かったね…!遥の「慰めてよ」に動揺する雅火が可愛い。ミレイも黄昏舘で働くのかな?続きが楽しみです。

公女殿下の家庭教師3 魔法革命で迷える聖女を導きます(★★★★☆)

◼あらすじ
王立学校に入学して3ヶ月。アレンは、家庭教師業の傍ら、ハワード・リンスター両公爵家による合同商社立ち上げの責任者という大役を任されることに。公女殿下ティナたちもまた前期試験を控え、慌ただしい日々を過ごしていた。そんな中、ハワード家の次期公爵であり、王立学校の生徒会長でもあるステラは、妹であるティナたちの急成長を目の当たりにしたことで、すっかり自信を失ってしまい―!?「…兄さん!ステラが…いなくなったんです」無自覚規格外な教師が、迷える少女の歩む道に灯りを点し、その手を導く魔法革命ファンタジー!

◼感想
シリーズ3冊目。今回はティナの姉・ステラがメイン、前巻でフラグがたってたので概ね予想通りの展開。真面目で責任感が強いだけにティナ達の急成長に嫉妬してしまうステラ、ハワード家の当主になれるだけの才能はないと父親から言われたこともあって自信を無くしてしまう。アレンとのデートが素敵、ティナ達やリディヤと違ってステラと一緒の時は落ち着いた雰囲気でいちゃついてますね(笑)
フェリシア視点のスピンオフも面白そう。カレンとのバトルは熱い展開でした、ステラの努力が報われて良かった。ステラにはぜひともアレン争奪戦を頑張ってほしいです。