悪役好きの俺、推しキャラに転生2 ~ゲーム序盤に主人公に殺される推しに転生したので、俺だけ知ってるゲーム知識で破滅フラグを潰してたら悪役達の帝王になってた件~

■感想

推しキャラの悪役になった主人公が破滅フラグを回避していくシリーズ2冊目。隣の領地の貴族から突然宣戦布告されるも、ヴァイスの今までの努力が周囲への信頼と繋がって結果にあらわれるのが熱い。ヴァイスだけではなく各キャラの成長が感じられるような構成になってるのも良かった。

義妹・フィリスも何だかんだお兄ちゃん子で素直に甘えられるような仲になって一安心。あのキャラも転生組のようでどうなることやら。1巻より面白くなっているので次巻も楽しみ、推しキャラがホワイトとナイアルという偏り具合に笑える(笑)

 

ほうかごがかり3

■感想

シリーズ3冊目で第一部完。啓にとっての惺、そして惺にとっての啓、二人とも互いの存在が自分の命よりも大切だと分かっていながらも切ない結果になってしまったのが悲しい。それにとどまらず菊までもが···、せめてもの救いは誰かの為に何かを成し遂げたかった彼女の願いが叶ったことだろうか。 

「かかり」を逃れている7人目の存在、太郎さんの正体も判明しつつ、最後に啓を救った母の愛に一筋の光を感じました。続編も決定しているようで啓はお助けキャラ的な立ち位置なのか、再び主人公になるのか、楽しみに待ちたいと思います。

 

ヴィーナスミッション ~元殺し屋で傭兵の中年、勇者の暗殺を依頼され異世界転生!~1

■感想

ガンにより42歳の生涯を閉じた殺し屋・鈴木隆は女神からの依頼で異世界で勇者として招かれた高校生が好き放題暴動を起こしているので暗殺してほしいと言われて···。

主人公・レイは元殺し屋なだけあってシビアな考えの持ち主なので暗殺に戸惑うことなくバタバタと人が死んでいきます。勇者達が下衆なので死んでも抵抗ない、というかそもそもこんなクズな高校生を勇者として召喚したのが致命的。 

始終殺伐とした世界観でリディーナが清涼剤でした。着実に強くなっていくレイ達ですが、ギルド側に存在を認識されてしまったので、今後の暗殺にどう影響していくのか。スカッとしたざまぁ展開が見所でした。

怠惰な悪辱貴族に転生した俺、シナリオをぶっ壊したら規格外の魔力で最凶になった

■感想

大好きな学園ゲームの悪役貴族・ヴァイスに転生してしまった主人公が圧倒的な力を手に入れて破滅ルートを回避しようとするお話。

昨今よく見かける悪役貴族ものと俺tueee系を上手く組み合わせて、王道の面白さを教えてくれる作品。ヒロインは健気なリリス推しかな。

一番の見所はゲームの主人公・アレンとの共闘ですかね。終盤の2人のやり取りは胸アツ展開です。破滅エンドを防ぐ為にあまりアレンに関わってはいけないのに所々でフォローしようとするヴァイスさん優し過ぎ。

かませ犬から始める天下統一~人類最高峰のラスボスを演じて原作ブレイク? 2

■感想

シリーズ2冊目はドラゴ帝国の皇帝・シリルとの頭脳戦が勃発。やはりジルの方が上手なんだけど、シリルがジルと似たタイプのリーダーなだけあって言葉にはしなくとも頭の中でシュミレーションしながらジルと戦っているのが風格があって良かったです。

所々で半裸ネタを挟んでくるのが最早お約束になってる(笑)個人的にはヘクターVSお祖父様のバトルが一番熱かった、2人の良い意味での男くささ全開のバトルはもちろんのことジルのヘクターへの信頼が伝わってくる描写も良き。ヘクター推しになってしまった。

すべてはエマのために

■感想

舞台は第一次大戦期のルーマニア、雪で閉ざされた旧家で起こるミステリー。人が次々と死ぬにしては呆気ないというか、あっさりとしすぎていましたが事件の真相を知ると納得。普段あまり馴染みのないルーマニアですが、この時代はどこの国でも戦争によって悲しみが絶えなかったんだなと。

シズカのきっぱりとした気性が物語にメリハリを与えていて一気に読了。リサとエマの姉妹愛が良かったですね、最後のタイトル回収も相俟って気持ちの良いラストでした。

推しの敵になったので2

■感想

最推しであるヒナタの親友・ルイに目の敵にされていることに悩んでいたイブキは彼女と仲良くなろうと計画をたてるが···。

ヒナタとルイのカップリングを推すイブキとそんな彼の思惑を知らずに振り回されたり、振り回すヒナタ達ヒロインズのやり取りが絶妙でした。特にイサナの困惑っぷりが面白かった、苦労人気質の人大好きなのでぜひメイン回があると嬉しい。

ルイとどういう風に距離を縮めるかと思ったらオタク全開の決着で傑作だった。イブキへの想いに気づく場面の可愛さもさることながら、デートしてる二人を見て「お前らもう付き合っちゃえば?」とツッコミいれたかったのは私だけじゃないはず。