繰り巫女あやかし夜噺?お憑かれさんです、ごくろうさま? (マイナビ出版ファン文庫)
- 作者: 日向夏
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: Kindle版
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「薬屋のひとりごと」の作者ということで購入。主人公である絹子自身が色々と背負う重い過去や隠された秘密、巻き込まれてしまうあやかし関連の事件など読み応えのある一冊でした。教え子である崎守さんは辛い状況から解放されたものの結末を考えると傷は残ってしまいそうだなと、これからも絹子と仲良くしてほしい。それに引き換え絹子の村の人間はろくでもない奴ばかり…、特に親は最低ですね。姫香という味方がいて良かったけど、この子怖い!
連続殺人事件の犯人はあの人でしたか…、中盤あたりから妙な言動をしていて気になっていたので納得。だけどまたその裏に黒幕がいるとは思わなかった…。最後は大家がどれだけ絹子のことを大切に思っているかわかって萌えました、この二人の関係いいですね。粟花の過去は切ない…。粟花と九郎が最後に交わした「お憑かれさん」、「御九郎さま」という会話は言葉の使い方が上手だなと思いました。