
- 作者: 古野まほろ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: 文庫
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特に最後の二転三転していく唯花の推理劇は見事でした。残念なことに私の頭では半分も理解できませんでしたが。しかし、よくこんなに大きな舞台装置を準備したものです。
美佐の弁舌が見事だった、病弱でなければもっと立派に当主として文渡家を支えられただろうに。佐奈のやられっぷりを見て、いかに信頼というものが大事か身にしみました。本物の紗江子の一種の呪いでもある「許す」という偽りの言葉によって何人もの人間の人生が文渡家に縛り付けられていたと思うとゾッとした。