怠惰な悪辱貴族に転生した俺、シナリオをぶっ壊したら規格外の魔力で最凶になった

■感想

大好きな学園ゲームの悪役貴族・ヴァイスに転生してしまった主人公が圧倒的な力を手に入れて破滅ルートを回避しようとするお話。

昨今よく見かける悪役貴族ものと俺tueee系を上手く組み合わせて、王道の面白さを教えてくれる作品。ヒロインは健気なリリス推しかな。

一番の見所はゲームの主人公・アレンとの共闘ですかね。終盤の2人のやり取りは胸アツ展開です。破滅エンドを防ぐ為にあまりアレンに関わってはいけないのに所々でフォローしようとするヴァイスさん優し過ぎ。

かませ犬から始める天下統一~人類最高峰のラスボスを演じて原作ブレイク? 2

■感想

シリーズ2冊目はドラゴ帝国の皇帝・シリルとの頭脳戦が勃発。やはりジルの方が上手なんだけど、シリルがジルと似たタイプのリーダーなだけあって言葉にはしなくとも頭の中でシュミレーションしながらジルと戦っているのが風格があって良かったです。

所々で半裸ネタを挟んでくるのが最早お約束になってる(笑)個人的にはヘクターVSお祖父様のバトルが一番熱かった、2人の良い意味での男くささ全開のバトルはもちろんのことジルのヘクターへの信頼が伝わってくる描写も良き。ヘクター推しになってしまった。

すべてはエマのために

■感想

舞台は第一次大戦期のルーマニア、雪で閉ざされた旧家で起こるミステリー。人が次々と死ぬにしては呆気ないというか、あっさりとしすぎていましたが事件の真相を知ると納得。普段あまり馴染みのないルーマニアですが、この時代はどこの国でも戦争によって悲しみが絶えなかったんだなと。

シズカのきっぱりとした気性が物語にメリハリを与えていて一気に読了。リサとエマの姉妹愛が良かったですね、最後のタイトル回収も相俟って気持ちの良いラストでした。

推しの敵になったので2

■感想

最推しであるヒナタの親友・ルイに目の敵にされていることに悩んでいたイブキは彼女と仲良くなろうと計画をたてるが···。

ヒナタとルイのカップリングを推すイブキとそんな彼の思惑を知らずに振り回されたり、振り回すヒナタ達ヒロインズのやり取りが絶妙でした。特にイサナの困惑っぷりが面白かった、苦労人気質の人大好きなのでぜひメイン回があると嬉しい。

ルイとどういう風に距離を縮めるかと思ったらオタク全開の決着で傑作だった。イブキへの想いに気づく場面の可愛さもさることながら、デートしてる二人を見て「お前らもう付き合っちゃえば?」とツッコミいれたかったのは私だけじゃないはず。

侯爵令嬢の破滅実況 破滅を予言された悪役令嬢だけど、リスナーがいるので幸せです

■感想

乙女ゲームの悪役令嬢がリスナーのコメントを頼りに破滅イベントを回避していくお話。主人公・カサンドラとリスナーのテンポの良い会話が面白く、親友のような距離感が微笑ましくて良かったです。私自身もリスナー目線で読んでいたので段々と逞しくなっていくカサンドラの成長っぷりが嬉しかった。

聖女・セシリアのキャラがなかなかに強烈で、乙ゲーの世界では楽しんで長生きしてほしいなと。最後のカサンドラの選択が素敵でした、今の所は恋よりも友情でいいと思います。

 

私の心はおじさんである

■感想

孤独なアラフォー独身サラリーマンが美しい女性のダークエルフに転生して、仲間と共に冒険者として生活していく異世界冒険譚。

何か大きいアクシデントがあるわけではないけど、ゆるくのんびりと楽しんで読める作品でした。主人公・ハルカの生い立ちも相俟って常にどこか諦めたような、一歩引いたような行動・思考が目立ちましたが、同期パーティの皆が優しくて少しずつ異世界を楽しんでいるハルカが見れたのが良かったです。

基本的に設定は王道で読みやすい。ハルカの心の機微が一番の読みどころかなと。せっかくチートに転生したので第2の人生を謳歌してほしいですね。

悪役御曹司の勘違い聖者生活3 ~二度目の人生はやりたい放題したいだけなのに~

■感想

今回は従者のアリスを掘り下げる第3巻。フローネの手先とされるアンドラウスに探りを入れようした矢先に突如アリスが姿を消してしまい···。

ただただ大事な従者を守ろうとしたオウガの泥臭いカッコよさが輝いていて、これだけ見たら悪徳どころかヒーローやん、とツッコミしたくなるような展開でした。他のヒロインと違ってキリッとした印象が強かったアリスが一皮むけた印象、最後の一文で完全にデレてたのが破壊力抜群だった。

ゆるーく生活したい本人の意志とは反対に遂に聖者の称号ももらってしまったのでこれからますます大変になりそう(笑)