少年Nのいない世界 04(★★★★☆)

5年前に起きた「猫殺し事件」をきっかけに、異世界へ散り散りに飛ばされてしまった魚住二葉たち同級生7人。元の世界に戻れない永遠のような時間を越えて、奇跡的に再会を果たせたのは未だ4人だけ。その上、残りの行方不明者のうちに裏切り者がいることが発覚する。仲間の一人、糸川音色が攫われ事態が一気に緊迫する中、結集したメンバーたちは彼女を救うために動き出す!

ストーリーの全体像が見えてきたシリーズ4冊目。過酷な環境で生きてきた文乃、彼女の音色に対する感情が崇拝のようで小学生の頃を思うと違和感を感じる。そんな文乃を心配して着いてきた音色は本当に大人になったなと。野依に再会したことに気付かなかったハルト、ハルトのことを考えて何も言わなかった野依がカッコいい。皆から信頼されるのもわかる。
そしてエースによりなぜ異世界人である野依たちがねらわれるのかが明かされましたが、野依の行方については分からずじまい。エースは野依に頼まれてフタバを保護してたんですね、本当にリーダー気質の子だな。早く野依が登場する展開がきてほしいです。