吉祥寺よろず怪事請負処 薄闇の森(★★★★☆)

吉祥寺のガーデンショップに居候中の大学生・保。住み込みの庭師・啓介とその異母弟・弓弦は、実はすご腕の陰陽師だ。ある日、熱で寝込んだ保のもとに「迎えに来たんだよ、たもつ」と呼ばう日陰色の子供が現れる。保に憑いている非常に危険なものらしく、昔不審な死に方をした啓介の兄・一貴とも関連があるらしい。一方、屋外に出かけた保の妹・実梨の前にも、日陰色の子供が現れて!?現代の陰陽師ものがたり、緊迫の第3弾!

シリーズ3冊目。今回は保ピンチ!な巻でした。前回不穏な終わり方だったのでやっぱりこうきたか〜という感じ。お兄ちゃんっ子の実梨に和みました、兄妹仲が良いな。敵の我聞の素性も明かされ今後どういった形で決着をつけるのか気になります。あれだけ保に執着していたのに最後のあの一言であっさり子供の霊が諦めたのには拍子抜けでした。
個人的には弓弦が一番可愛かったなと。保を「親友」といったり、チョコを買うのに保を付き合わせたり、保を救うのに命がけの勝負をしたり。今回の件で一気に好感度が上がりました。兄の力を取り込んだことで弓弦より力が強くなった啓介、家督争いの不安も残しつつ7月発売予定の4巻を待ちたいと思います。