今日が最後の人類だとしても(★★★☆☆)

今日が最後の人類だとしても (ファミ通文庫)

今日が最後の人類だとしても (ファミ通文庫)

目が覚めたらそこは異世界だった。人類はすでに滅び、多数の種族が共存する世界に取り残されたユージ。働かざるもの食うべからず―そんな実力主義の世界で生きるために、彼が選んだ職業は、亜人種の少女の教師役!?聖霊族のサーシャ、雪人族のエミィ、妖狐族のリン、彼の元に集められたのは無邪気で可愛い三人組。しかし彼女たちは、潜在能力を持ちながらも世界のルールに適合しない問題児で…!?種族の垣根を飛び越える異文化交流ファンタジー!
ふんわりとした雰囲気のイラストが可愛らしい。人類が既に滅んだ世界で生き抜く為に教師をすることになった青年のお話。多数の種族が存在する世界で人間は弱く、微妙な立ち位置故に実力主義の環境が結構苛酷。世界を変えてやる!的なことを言ってる割には大したことをしていない中盤までの主人公はあまり好きになれなかった。
落ちこぼれの3人がそれぞれ自分の問題を克服しながらユージを助けられるまでにきちんと成長したのにはひと安心。特にサーシャのユージを助けたいという心からの叫びは良い場面でした。ユージは例の起爆スイッチを破棄しましたが、他の人達はどうするのか。そこら辺も今後取り上げていくのかな。