
- 作者: 要はる,藤ヶ咲
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 文庫
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毎日のように家に帰りたいと思いながら仕事をしている私にとっては主人公の夏実に共感できる部分もありつつ、読んでいて辛くなる部分もありました。個性的なキャラたちを面白いと思う反面、こんな人達がいたらやっていけないなとしみじみと思いました。問題児・柚木は結局のところただの我が儘野郎、ブラック企業なのは確かだけど柚木のやったことは社会人として決して越えてはいけないラインだったし。夏実の「働かない者は去れ」は本当に格好良かった、逞しいな〜。
森永さんは夏実の助言にしたがって休養とることになって良かった、私の職場にもうつ病で休んでいる方がいるので他人事ではないんですよね…。最後の柚木の暴走に営業の皆が慌てて土下座のメールを送ってきたことには心が温かくなりました、それがこの会社の唯一の良い点のような気がする…。