事故物件7日間監視リポート(★★★★☆)

事故物件7日間監視リポート (角川ホラー文庫)
■あらすじ
リサーチ会社を営む穂柄は、あるマンションの一室の住み込み調査を依頼される。そこは、7年前に妊婦が凄絶な自殺を遂げた事故物件で、事件後なぜか隣人たちも次々と退去し、現在はその階だけ無人の状態だという。期間は1週間。穂柄はバイトの優馬に部屋で寝泊まりさせ、その様子を定点カメラで管理人室から監視することに。だが、そこで起きることは穂柄の理解を超えていて…。あなたの予想を裏切る、究極の超常ホラー。

■感想
友人からの依頼で事故物件を調査することになった穂柄、バイトの優馬と共に調査に乗り出すが不可解なことが次々と起きていく。調査の期限は1週間、日々が過ぎていくにつれて新事実が発覚して緊迫感が増していく。「妊娠」がキーワードで押入は母胎?あの子供の境遇を知った時ゾッとした。
正に「触らぬ神に祟りなし」。でも究極的にいえば穂柄の友人が事故物件に泊まっていた時点で穂柄のほの暗い未来は決まってたんですよね…、やっぱり穂柄は浮気されてるのかな。そうなると優馬の今後も心配です。どのような経緯を経てこんな場所になってしまったのだろうか。結末もぼんやりとしているので良い意味で後味が悪い。