なぞとき遺跡発掘部: 卑弥呼様はどちらにいますか?(★★★★☆)

考古学専攻の田中灯里は、雑草を主食にするほどの極貧生活をおくる女子学生。遺跡発掘調査のアルバイトで学費を稼ぎつつ、食費を浮かせるために、研究室の西枝教授や男前な古賀先輩に福岡グルメをたかるのが日課だ。そんな灯里は昔から妙に運がいい。発掘現場でたびたび貴重なものを掘り当てては、西枝教授に驚かれている。ただし、灯里が発見するのは古代ロマンあふれる遺物ばかりじゃない。ときには謎の白骨や厄介な事件の種を掘り出してしまうことも―!?タフに駆けまわる灯里と隠れ甘党の古賀先輩が挑む、遺跡発掘×ミステリー!

考古学を専攻している大学生・田中灯里を主人公にした遺跡発掘ミステリー。灯里のタフさがすごい。過去に父親絡みで辛い経験をしているようで元はお金持ちだったのかな?と思われる描写もありました。最後の銅剣の事件で今までの事件との関連性が一気に明かされる展開は読みごたえがありました。
西枝教授を真っ直ぐに慕う古賀が素敵。灯里との会話もなんだか手のかかる妹との会話みたいで微笑ましい。灯里の「誰かに騙されたとしても、絶対騙すほうにならない人」に古賀はぴったり当てはまるような。もし続きがあるなら読みたいです。