妖奇庵夜話 花闇の来訪者(★★★★☆)

ヒトと僅かに異なる存在、妖人。美貌と毒舌の妖人茶道家・洗足伊織は、「家族」との平穏をなにより愛していた。最近は“小豆とぎ”のマメが、食堂でボランティアを始め、心身ともに成長中だ。そんな中、伊織を慕う甲藤が、ある女を連れてきた。「私は“口裂け女”なんです」と嘆く彼女に、伊織は真実を告げる。一方、食堂の関係者が殺され、マメに容疑が。その陰に、伊織は不穏な気配を感じ…。シリーズ第6弾、書き下ろし。
シリーズ6冊目。児童虐待老老介護・職場での虐めなど重たい話題に触れつつ主軸となるのは女性差別。自分では平気そうに思えても少しずつ積もったものが爆発して犯人は青目の誘惑に負けてしまったんだろうな。私だったらあんな旦那嫌だし、殺しを容認するのは無理としても同情してしまうなぁ。
青目の伊織への執着は相変わらず。伊織を精神的に崩そうとするやり方がえげつない。夷さんも伊織への執着を語っていて伊織モテモテだな…。マメは自分なりに色々と頑張っていました、脇坂はいつも通り(笑)続きをお待ちしています。