憧れの作家は人間じゃありませんでした4

■感想

禅を吸血鬼にしたシルヴィアが登場、観光目的かと思いきやその裏にある本当の目的にあさひも巻き込まれていく。

絶望的な予言すらも覆して辿り着いたハッピーエンド、あさひの編集者魂とバイタリティが最初から最後まで凄くてただただ感心しました。禅の運命の恋人についても明かされ、それこそ「輪舞」の一部分を読んでいるかのようなロマンチックな締めくくり。

最後の短編では禅視点であさひへの思いや葛藤が描かれていて更に掘り下げがあったのが良かったです。続きは刊行されないと思っていたのできちんと完結してくれて嬉しかった。