唐国の検屍乙女

■感想
戦場で父と共に医者として活躍していたが、怪我が原因で手の震えが止まらないことから医者の道を閉ざしてしまった紅花。本当は勇敢な少女が1人の青年と出会ったことで再び医術と向き合うお話。

高九曜のキャラが破天荒でなかなか強烈。鋭い観察眼を持ちながらも常識が抜け落ちていて、それを紅花がフォローしつつ互いを知っていく。なんだかんだいって紅花に懐いているのが可愛かったです。
彼がなぜ謎を求めるようなったかの説明がなかったのが残念、そうすればキャラに厚みが出てもう少し感情移入できたかなと。

紅花が事件を経て自分の道をきちんと見つけて歩き出す前向きなラストが良かった。