何と言われようとも、僕はただの宮廷司書です。

何と言われようとも、僕はただの宮廷司書です。 (角川スニーカー文庫)

■あらすじ
世界の叡智が集う魔法図書館と規格外な宮廷司書のビブリア・ファンタジー。スネイエルス王国にある魔法図書館の司書業務と第三王女で幼馴染のフィオナの遊び相手をする少年セレル。慌ただしくも楽しい日々を送っていると、ベルナール公爵家から愛娘シオンの病を治す方法を探してくれと頼まれ引き受けることに。
彼女の身体を調べたところ、呪詛魔法に侵されていることが分かり、すぐに治療法を探しはじめるセレル。そんな中、彼女の容態が急変したと報せが届く。治療法を見つけられていないセレルは雷系統魔法で相殺・消滅しようと試みるのだが、異変に気付いた呪詛刻印がセレルの身体に乗り移ってきて……。大図書館の書物を巡るビブリア・ファンタジー、開幕。

■感想
シリーズ1冊目。大図書館に魔法ときたら買うしかない!と意気込んで購入。設定がきちんと作り込まれていてビブリオファンタジー好きさんなら買って損はない一冊。主人公・セレルの器用さに感心しつつ、穏やかそうにみえて冷酷になれる面もある程よいブラック感が好き。幼馴染でもあるフィオナとのイチャイチャも微笑ましい。でもシオンの可愛さも負けていない!
隠し玉を持っていそうでやはり結構な力を持っていましたが、発動条件を考えるとセレルさん相当な努力家なんだなと。こうなったきっかけとかも気になりますね。続編希望です。