スパイ教室06 《百鬼》のジビア

スパイ教室06 《百鬼》のジビア (富士見ファンタジア文庫)

■あらすじ
死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―は、尊敬する同胞たちの死の手がかりを求め、同盟関係である工業国・フェンド連邦に潜入する。しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関―ベリアス―のボスが立ちはだかる『我々に一方的に奉仕する――呑める条件は、それだけです』”スパイの世界には、協力はあれど友好はない”皇太子暗殺未遂犯を捕えるため、ティアを人質に『灯』は利用されてしまう。陰謀と混沌渦巻く中、誰よりも優しい少女は立ち上がる。『覚悟は決まった――奪われた復讐をするために』少女たちは止まらない。同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める。


■感想
鳳の壊滅の知らせを受けて動き出す灯。鳳のメンバーと過ごした日々を灯のメンバー一人一人が回顧しながらのストーリー展開にウルッときてしまう。彼らから確かに受け継いだ技術を武器に敵を欺いて踏み出していく彼女達が見事でした。仲間を思って涙するジビアが本当に優しい子で、そこら辺をクラウスもきちんと分かっていてフォローの言葉をかけてるのがいいですね。
そして蛇との対決も間近に迫っていき、とうとう裏切り者が発覚。まぁ予想通りではありますが…。クラウスは勿論気付いていたようですし、彼女自身の帰る場所が最終的に灯であることを願います。めちゃくちゃ気になるところで終わってるので続きが待ち遠しい。