プリンセス・ギャンビット ~スパイと奴隷王女の王国転覆遊戯~ (★★★★☆)

プリンセス・ギャンビット ~スパイと奴隷王女の王国転覆遊戯~ (電撃文庫)

■あらすじ
奴隷王女×スパイが挑む、学園に集う傑物との王座を賭けたロイヤルゲーム!【王位選争】――次代の国王の座を王の子たちが奪い合うロイヤルゲーム。傑物ぞろいの王族が通うロアノーク王立学園に足を踏み入れたのは、奴隷の少女・イヴ。現王と奴隷の間に生まれ、このゲームに巻き込まれた頭脳明晰な才女。そして、彼女を補佐する少年・カイは、国益のために傀儡政権の樹立を狙う敵国のスパイだった。人間の本質をさらけ出す数々の頭脳戦。候補者同士が《騙し》《謀り》《裏切り》《潰し合う》、このゼロサムゲームの先に待ち受ける揺るぎない真実とは――?女王になれなければ無惨な死と嘲笑を運命づけられた少女と、彼女を利用しようとするスパイの少年――奇妙な共謀関係にある二人による、命を賭した国奪りゲームが始まる。

■感想
シリーズ1冊目。スパイの少年と現王の血を継ぐ奴隷の少女が次代の国王候補達との国奪りゲームに参戦するお話。繰り返される頭脳戦や駆け引きに翻弄されながら読了。イヴの底知れない優秀さが際立っていて、特に最後のジェシカとの戦いで凄さが発揮されていました。ジェシカの正体にもびっくり…。
候補者達だけではなく、カイが所属するウォッチメーカーでも派閥争いあって同じ組織でも派閥ごとに推す候補者が違うっぽいので余計に混乱する。今のところまともなのはサラのような気がしますが…。イヴにはこのままのしあがっていってほしいです。