負けヒロインが多すぎる!(★★★★☆)

負けヒロインが多すぎる! (ガガガ文庫)

■あらすじ
クラスの背景である俺――温水和彦は、あるとき人気女子・八奈見杏菜が男子に振られるのを目撃する。「私をお嫁さんにするって言ったのに、ひどくないかな?」「それ、いくつの頃の話?「4、5歳だけど」それはノーカンだろ。これをきっかけに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花など、負け感あふれる女子たちが現れて――?「温水君。女の子は2種類に分けられるの。幼馴染か、泥棒猫か」「なるほど、大胆な分類だ」負けてこそ輝く彼女たちに、幸いあれ。負けヒロイン――マケインたちに絡まれる謎の青春が、ここに幕を開ける!

■感想
恋する相手にふられてしまったヒロイン達にひょんなことから関わることになってしまった主人公・和彦。杏菜も檸檬もスペックが高くて基本的に良い子なのに報われないとか辛い、ちょっとアホだけど(笑)陰キャラの和彦が杏菜達と仲良くなることで世界が広がって青春していく展開は王道ながらも爽やかで心地いい読後でした。
何といっても最後の和彦の友達になってください、が初々しくて可愛い。袴田に思いの丈をぶつけた杏菜のパンチのある告白も良かったけど。和彦達の青春模様をもう少し見届けたいので続編希望。