会社の裏に同僚埋めてくるけど何か質問ある?(★★★★☆)

会社の裏に同僚埋めてくるけど何か質問ある? (集英社オレンジ文庫)
■あらすじ
死ななくていい、消えてくれ。シリーズどこから読んでも面白い!限界突破の社会派ブラック小説第3弾!!夢を抱いて地方公務員になった志帆。しかし現実は病弱な同僚の仕事を押し付けられ、朝7時前に登庁、夜は深夜まで残業三昧の日々を送っていた。ところが、あるクレームをきっかけに、志帆は同僚に消えて欲しいと願うようになり――。仕事をしないことに全力で、ミスのフォローは周囲の役目、精を出すのは噂話と陰口。そんな同僚が辿った末路とは?表題作「会社の裏に同僚埋めてくるけど何か質問ある?」高まる自己愛が滅ぼしたのは……「あたしの幸せな生活」社内いじめに耐えかねた新人社員が見た「夢」縁切り神社のルーツに迫る「とある縁切り神社にて」衝撃の全四編を収録。昨日の敵は今日の仇(あだ)、神様どうか鉄槌を――!!

■感想
お仕事ブラック小説第3弾。帯の「死ななくていい、消えてくれ」は私が苦手な人に対して思っていることドンピシャでびっくりした。「会社の裏に~」からしてもうムカムカして宮村をぶん殴りたくなった。真面目な人間が損をする、っていう構造本当に嫌い。入社数年の女の子に背負わせすぎだし、周囲の人間の見て見ぬふりが最低ですな。最後は志保が思い止まって良かった、と思ったらまさかのあの人が…。
「あたしの幸せな生活」は2人の視点でストーリーが進行。話が噛み合わないなと思ったら、もう1人は完全に現実と夢の区別が出来ないタイプだった…。最後はいつも舞台になってる縁切り神社でのお話。真琴が会話していた先輩の正体って…。私だったらこんな怖い神社無理っす。