ロクでなし魔術講師と追想日誌7(★★★★☆)

■あらすじ
リィエルが苺タルト嫌いになる呪いをかけられた―『さらば愛しの苺タルト』。公爵家の元娘・イヴ、極貧生活に耐えかね、夜のお店でアルバイト!?―『秘密の夜のシンデレラ』。セリカ主催「グレンの嫁探しコンテスト」に、本気で挑むルミア無双―『最強ヒロイン決定戦』。未来の世界でグレンの子ども達に対面!?いったいお相手は―『未来の私へ』。少女たちが、ふだんは見せない表情を満載した短編、一挙掲載!そして―“法皇”クリストフ=フラウル。まだ士官候補生だった彼が直面した絶体絶命の回顧録。窮地を救ったのは、癖だらけと噂される特務分室・最強の6人だった!

■感想
今回もバラエティに富んだ1冊。「最強ヒロイン決定戦」ではヒロイン達のグレンへの強い想いが伝わってくる中でルミアが努力賞。重婚は禁止されたみたいだけど、「未来の私へ」みたいな結末が一番良いと思うけどな。娘達はハチャメチャだけどセリカも幸せそうだし、イヴ+三人娘だったら言うことなし。
イヴのヒロイン力にルミアが危機感を感じるのも分かるのが「秘密の夜のシンデレラ」。食生活が世知辛い…、イヴがもう少し素直になったら一気に関係が進みそうな気がする。過去話は切なくもあり、個性派揃いだけど最強だった頃の特務分室が堪能できる。クリストフの言う通り離れていても心は一つ、その言葉が素敵。