たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語10 (★★★★☆)

■あらすじ
栄軍祭での活躍をきっかけに、真の実力が多くの人に知られることとなったロイド。そんな彼を卒業後になんとしてでも引き入れたい王国各部門のお偉いさんたちは、早くも熱烈なスカウトに走り出し―「僕、全力で全部試してみます!」前代未聞の学年繰り上げインターン制度実施で、ロイドの有能ぶりが王国全土に広がっていく!そんな中、王国に謎の呪いが蔓延。ロイドの身近な人も危機に陥る。その影で糸を引くソウの悪意に、ロイドはかつてない苦戦を強いられる!「さあ本気で来てくれ。ロイド君」思い込む力こそ英雄の証。勘違いだから強くなれる、無自覚最強少年の勇気と飛躍な第10弾!!

■感想
シリーズ10冊目。進路希望調査によって将来の夢に悩むロイド、インターンを利用して決めようとするが各部門でロイド争奪戦が行われることに。その裏ではソウの野望が着々と実現していく。ショウマに必要だったのは既にロイドが得ていた仲間の存在、彼にもいつかかけがえのない仲間を作ってほしい。
そしてソウとアルカの会話は姉弟のようでもあり、親子のようでもある。「反抗期は終わったか、ソウ」がすごく好き。ロイドの決めた道は彼らしくて向いていると思う。遂にアルカに気づかれた暗躍中のイヴや国王がマリーの好意をロイドに伝えたところも気になる。